スタイルシートが無効なため文字サイズの変更は使用できません 



Home > 活動紹介 > 公演ギャラリー2012年 > 10月12日超訳鏡花「化銀杏」


【 ここから公演ギャラリー 】

公演ギャラリー


超訳鏡花「化銀杏」

  • 日程:2012年10月12日   photo/金井恵蓮
  • 会場:浅草リトルシアター
  • 「銀杏」は、昔の女性の髪形です。
    奥さんは丸髷(まるまげ)を結っていて、
    姉さんは銀杏返しに結っていたそうです。
  •  銀杏返しが化けるというタイトルです。

タイトルも「化ける」ですが
お話自体も突然化けるんですよ。

仲良しの奥さんと同居人の少年が
お茶の間で他愛のない世間話をしていた
と思ったら、
急転直下、夫殺しの犯罪が起こって
奥さん狂人になって
ラストはお化けになる病んでる(ヤンデレ)話。

奥さん(お貞)は学校教員の妻です。
一軒家の2階を貸してます。
間借り人はおばあさんとその孫、
16歳の学生、芳ちゃんです。
夫の留守中、芳ちゃんと
おしゃべりをするのが大好きです。
芳ちゃんも姉を亡くしてて、
姉さんに似ている銀杏返しの奥さんが大好きです。
奥さんは芳ちゃんをかわいがるので、
恋愛結婚ではなく仲人の紹介の結婚でしたが
奥さんをとても大事に思っている
学校教員の旦那さんが疑っています。
奥さんは旦那の愛情をうるさく思い、
芳ちゃんに旦那さんの愚痴を言い続けます。
旦那が近所で有名な乞食芸人の
「ちょいとこさ」に似ている
と話すと、芳ちゃんも、
学校でも先生のあだ名は
「ちょいとこさ」だよ、と
言い、二人は笑い、
意気投合しまくってます。


奥さんは口がすべりまくって、
流行り病で死んだ子供が
どんなに父親を嫌っていたか、
芳ちゃんにこと細かく説明します。
夫と一緒になってからの
これがいやだった、あれがいやだった、
あのときはこうだった、ああだった、
死ぬよりつらい思いして
なんで一緒にいないとなんないの
芳ちゃんと添い寝したからって
何がいけないの
芳ちゃんだから話すけど、
旦那が死ねばいい死ねばいい
そうとしか思えなくなって
その考えを追い払おうと
観音様を念じても
死ねばいい死ねばいい
芳ちゃん、
私はどうすりゃいいんだろう
「姉さん、死んじゃいけないよ」
そこから突然急転直下
サスペンスドラマになります。
と、思ったら
幽霊談になります。
すごいこわいです。

どうかくれぐれも
旦那様をたいせつに!


2012に戻る

このページの先頭へ