LSD「超訳 リチャード三世」
- 日程:2014年7月5日
- 会場:夜坐蔵 photo/金井恵蓮
薔薇戦争を連続で上演したいのは、
いままでのいきさつを知っていると
このお話が、とんでもなく
面白くなるからです。
以前、ポルトガル人の留学生に、
なぜ、Lonely Shakespeare Drama
さみしいシェイクスピアという
タイトルなのですか?と質問されました。
それはねえ、
主人公が全員Lonelyだからです。
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いままでののあらすじ。 ランカスター家とヨーク家の戦争で ヨークが勝ち、ヘンリー六世と 王位継承者エドワードが死んで マーガレットは追放となりました。 このお話は、 「ヨーク家の太陽エドワードの時代だ!」 と、リチャードが演説(ひとりごと)で、 これから自分の時代にするための犯行予告を べらべらしゃべりながら 実行に移していきます。 その手口がマフィアです。 |
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史実では、ヨーク王家最後の国王。 長兄エドワードが王位についたとき、 グロスター公となり、 次兄クラレンス公ジョージが 王位簒奪目論んで 犯行陰謀寝返り工作くり返したのに 絶対長兄に逆らわず協力し、 兄さん死んだ途端に王冠狙うなんて 「まさかあの人に限って」的な 人物だったらしいです |
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兄エドワード王が死んだ途端、 兄の側近死刑にして、 王位継承者である甥っ子 ロンドン塔に監禁し 甥っ子はメカケの子だと議会で承認させ 1483年6月王位についた。 監禁された王子は行方不明、 リチャード王がやったという 証拠はない。 ヘンリー七世(リッチモンド)が、 自分が国王になるために 必要だったから、 この人を悪者にしたという説も あるようです。 |
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ヘンリー六世までの 大重要人物 マーガレットが時々 登場します。 預言者の係ですね。 これは作者のツクリです。 歴史の本ではありえないとか 史実ではもう死んでるとか 書いてあるから おそらく今の漫画の作り方に 似たかたちで 劇を作っていたのだと 思われます。 |
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「悪事を働いて真っ先に騒ぐ。 そうやって、自分の罪をうまーく 他人のせいにするんだ」 イギリス史より。 1483年、エドワード四世、40歳で死去。 グロスター公リチャードは二人の王子の 摂政に指名されていた。 王子のほか、ウッドヴィル家、グレー家という 王妃エリザベスの身内が 宮廷でハバを利かしていたが 政治の主動権をリチャードがとろうとした。 バッキンガム公(エドワード三世の六男グロスター公の血統) の支持をえて王妃の身内を投獄、処刑、 二人の王子をロンドン塔に監禁 宮廷派とリチャードの仲介役であった ヘースティングズ卿も殺された。 |
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リチャード 「姉さん、そんなことがあったとすれば あの子への愛ゆえだ。 ねえ、姉さん、 おかあさんと呼んでいいですか」 オレオレ詐欺も これですよ~ |
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全部排除したグロスター公は 説教師を使って、兄がヨーク公の私生児で 自分こそが嫡子であると公言させ、 バッキンガム公にロンドン市民の歓呼を工作させた。 6月、議会は王子廃位、グロスター公登位を宣言。 リチャード三世戴冠(1483~1485在位) リチャード三世の謀略を知る貴族は 王位争いに口をはさまなかったが バッキンガム公は 初めは自分の王位継承、 のちにリッチモンド伯ヘンリー登位を 目論んだとみられる。 |
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バッキンガム公は リッチモンド伯と組んで 蜂起計画をすすめ ロンドンめざしたが 大雨で足止めくって捕らえられ 11月2日ソールズベリーで殺された。 リッチモンドはイングランドに上陸、 ヨーク派の支持をえるのに不可欠な エドワード四世の娘エリザベスと婚約成立。 1485年ボズワースの戦いで リチャード軍と戦い リチャード三世は支持率を失い 政権維持ができなかった。 ロンドン塔の王子たちは 殺されたとみられる。 |