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LSD「超訳ジョン王」

日程：2015年5月16日
会場：夜坐蔵　　　　　　　　　　　　photo/金井恵蓮
シェイクスピアのダメな国王のなかで、一番、これはダメでしょう
っていうジョン王です。歴史劇だけど、ジョンがいるだけで喜劇です。
私生児の活躍がかっこよすぎるのが、輪をかけて喜劇です。
楠ベストセレクション、No3くらい。くだらなくて最高です。

	1199年～1216年に起こった出来事。カトリック教会とのケンカ。英仏戦争。貴族の反乱。シェイクスピアはアーサーを小学生くらいにして小学生から王位を奪ったって話にしてます。
ジョン王　　「ダメなんだよ。ダメダメなんだよ。　　　　完全ダメ問題だよ。　　だって誰も何にもやってくんないんだよ。　　　　　心臓、粉になっちゃったよ。　　　　　　いっぱいいっぱいなんだよ」
	ジョンの参謀、ライオンハートキングの私生児「父の敵を討ちたい者なんですけどね、　　俺ならこの町を焼け野原にして　　雑魚の口きけなくしてから　　改めてシンプルにタイマン勝負するね」
皇太子　　　「オトン、ふたつに一つや。　　　　　　　ローマ法王のヘビーな呪いか、　　　　　　　　軽いイギリス王失うか？」　　ブランシュ　　　　　　「法王の呪いも軽くねえか？」　　　コンスタンス　　　　　　「悪魔が花嫁に化けて　　　　　　　　　　　何か言ってんで」
	ジョン王「ヒューバート、ヒューバート、　　　あの小2の子供見ててくれよ。　　　　あいつ俺のハードルなんだよ。　　　　マムシなんだよ。　　　　どこにいてもでてくるんだよ」ヒューバート　　　「陛下の邪魔はさせません」ジョン王　　　「やるんだよ、消すんだよ」
私生児「このイギリス国は　　　　　いまだかつて傲慢な征服者の　　　　　足元にひれ伏すことはなかった。　　　　　世界が三方から攻めてきたって、　　　　　何物も我々を　　　　　へこますことなんて出来ないね。　　　　　己自身に忠実である以上ね。」
	己自らに忠実ならんか。　全世界をもってするも、　　　これを残骸する能はざらん。　平民にして合体せんか。　なにものも害を彼らに加うること　　能はざらん。（坪内逍遥訳）